素直が一番じゃよ…
肺気腫で酸素が必要なのに、診察も在宅酸素の設置も拒み続ける頑固じい様の往診を頼まれました。
独り暮らしで、病院には断固として行かず、苦しくなった時だけ救急車を呼ぶという、全く筋の通っていない昭和のじい様…。
地域で問題になっているため、私が市役所の方と同行して診察に行ったのですが、話していても苦しくて会話が途切れるくらいなのに、「人類とウイルスはどっちが先に生まれたんだ?」とか言うので、「それは鶏と卵の話しと同じですよ。」と申し上げたら、「それを言ったらキリがない!」と、、言い始めたのはあんたでしょうに…。(`Δ´)
「苦しくて救急車を呼ぶのなら、手配して差し上げますから普段から酸素の機械を置いておいたらどうですか?」と申し上げたら、「この年齢まで生きたのだからもう充分。いざとなったらそれまで。」と、口ではとっても潔い。
「(だったら救急車を呼ぶな!)」と心で叫びながら、ああ言えばこう言うで、もうこちらとしては言葉もなく…。
それなのに、その方に信頼されているケアマネさんが、「こんな感じで、時々先生が様子を見に来ても良いですか?」と声をかけて、じい様が「いいよ。」とうなずくという…。(なんでお願いして往診させていただくんじゃ?…と思ってはいけないこの介護の世界…(ToT))
ケアマネさん達、、本当に献身的に利用者さんのために頑張っている姿に、いつも感動します…。
ああいう難しい患者さんに、「先生!」と慕われるようになったらおいらも本物じゃ!と思うことにして、今後も関わってやろうじゃないの!(^_^;)
と思っていた矢先、昨日苦しくてあっさり在宅酸素を導入の運びに…。
…なんでも素直が一番ですぞ。