トリアージ!

 塩野義製薬のコロナの治療薬が緊急承認されなかったのは、本当に残念です。

 外来をやっていて、今は咳止めや解熱剤などの対症療法が基本なので、国産のコロナの治療薬があればどれだけ医者として助かるか…。

 ぶっちゃけ、タケダと厚労省は天下りでズブズブなので、タケダ製はノババックスワクチンのようにすぐに承認されやすいのでしょうけど、抗インフルエンザ薬のゾフルーザを作った塩野義製薬がそんなダメな薬を作るわけがないと思うのですが…。

 コロナウイルス、ここまで長い期間、そして今は国民全員に拡がる勢いにまでしぶとく生き延びるとは思ってもいませんでしたが、若い人では軽症ばかりでも、これからすぐに高齢者に感染が拡がっていくと、重症化する方が徐々に増えてくるのは目に見えています。

 ファイザーやモデルナのワクチンが今のウイルスに対して感染予防の効果がないのが明らかなのに、いまだにそのワクチン頼みの状態、その上、五回目を秋にやるとか言ってるし。内服薬は米国産の治療薬はあるものの、気軽には使えない状態。

 外来はパンクしているし、この災害級の感染に対処するには、若い元気な人は「自宅安静!自主隔離!」で良いから、65歳以上、または重い持病のある方のみ発熱外来で診察をする…という、トリアージ(重要で最初に扱うべき者を選別すること)が必要な状態まで来ています。

 武器(薬)もない、政策もない、現場の大混乱も見て見ぬふり、、ものすごい感染力に医療現場でも感染者が出始めていて、対応する医療機関も減りかねない状態で、一体どうすんの?国としてお手上げするならお手上げすると宣言して、医療崩壊しないよう政策を!戦うなら全国民に対して行動制限をさせないと!

 お上として静観しているだけというのは、現場にとって一番つらいっ!

 せめて、トリアージして重症化しやすい人を救いましょうよ!今日、今決断しないと手遅れになります。(医師会長と市長には提言しましたけど…まあ自分の考えでは動かない右向け右の組織ですから…。)

 ホント、どうすんの?静観して流行が終わるのを待つの?…そんな感じですよね。

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