政治はお手上げ、患者さんは限界…

 昨日は相模原メディカルセンターの当番医。

 インフルエンザが流行っていた頃のメディカルセンターは、この時期は患者さんでごった返していて、私一人で100人以上なんて事もざらにあったのに、最近のメディカルセンターではだいたい10人台がほとんど…。

 コロナが大流行の今、なんでこんなに少ないのか?やはり、診察に行ってうつるのが怖いのでしょうか?…それにしても少なすぎる。なにしろ赤字続きですからね、メディカルセンターはマジで経営破綻しそうです。

 昨日は19名いらして、やはり熱の方がほとんどで、少し前までは、「翌日に近くの発熱外来に行って検査をしてもらって下さい、その方が早く結果が出るから。」なんて申し上げていたのですが、最近は発熱外来がパンクしているので、メディカルセンターで唾液によるPCR検査をして薬を多めに出してお帰りいただいています(結果は翌日ですが…)。

 そんな中で39度でいらした方、「検査をしてコロナと分かると仕事が出来ないから検査しません!」と言って検査を拒否。翌日なんとしても仕事に行くと…。

 症状があってもコロナと診断されると死活問題なので病院に行かないという方はかなり多いのでしょうね。これじゃあ、自宅でひっそりと亡くなる方が増えてしまうでしょうね。

 一昨日の土曜日に当院に来られた60代の方は、「コロナですよ!」と申し上げたら凄い不機嫌になって看護師に「ただの風邪だろ!早く会計しろよ!」と怒鳴っていたなぁ。

 こちらは命がけで診療しながら早期診断・早期隔離を目指しているけど、患者さんはもう限界なのでしょうね。

 これ、やっぱり政治の責任は重いですなあ。┐(‘~`;)┌

 コロナになっても安心して療養できる体制作り、、全て付け焼き刃で最後には現場任せ、本人任せで、全く対策してこなかったからなぁ。これ今回を教訓にして、この先、SARSやエボラ出血熱のような到死的な感染症が流行った時のためにしっかり活かさないと、日本は大変なことになりますね。

 新規感染者数は高止まりな感じはしますけど、かかる人はかかって自然に終わるのを待つ…そんな状況になっていますね。もはや敗戦処理状態ですなぁ。

 外に出ればコロナの人が普通に出歩いていますので、御高齢の方、リスクの高い持病のある方は、ぜひ気をつけて下さいね。

 …あ、今日はバレンタインデー!\(^o^)/ (あたしには関係ないね~)

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