医者というお仕事

 親が医学部に入れたくて、子供が何年も浪人して…なんていう記事を散見します。

 昔は、親が医者だと子供もあとを継ぐべく、バカでもなんでも医学部専門の予備校に入れて、今ほど偏差値が高くなかったこともあり、二浪くらいまでには何とか入れた時代でしたけど、最近の医学部の偏差値は、昔だったら東大に入れたくらいの異常なレベルなので、親も考えてあげないとね…。(^_^;)

 私が子供に言い聞かせているのは、「医者は一生、毎日のように人の悩みを聞いてそれを解決して差し上げる職業。昔と違って、感謝されることより、失敗したら訴訟になる時代。とにかくこんな筈じゃなかったという日々、、与えて与えて、それを喜びとする神様仏様の領域に達しないとやっていけない仕事だよ。」と。(^_^;)

 まあ、言い過ぎの部分はあると思いますけど、ふんぞり返って威張っていられた時代はとっくに終わっていて、「田中(仮称)に行ったけど治らなかったからここに来てみた。」なんて、呼び捨てにされるは使い捨てにされるは、、。国も医療費をどんどん減らしているし、コロナ禍になれば命懸けで戦うのに「医者はサービス業」なんて言われているし…。そんな時代の医者稼業を生き抜くには相当な覚悟がいるのは間違いないので。

 成績が良いから医学部という方もたくさんいるようですし、勉強は出来ないけど親が医者だから目指すという方もいますけど、「生活の安定」をテーマにして目指しても、人としての相当な覚悟がないと、「お金」はある程度得られても「幸福」にはなれないのでご注意を!

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