患者さんが医者を育てる…

 マイコプラズマ感染症、コロナ、そしてこれからはインフルエンザも流行る今年の冬。

 お熱のある方でコロナが疑われる方には、「念のためコロナの検査をしましょうか?」と聞いてから検査をしていますが、先日いらした若い女性が、「陽性と出ると仕事を休まなきゃいけなくなるから検査はしません。熱は出ないようにして下さい。」と…(@_@)

 なんだか医療というものを近所のスーパーでの買い物をするくらいに勘違いしている方が本当に多い昨今ですが、そういう方は少なからずいらっしゃいます。

 コロナ禍が始まって以来、こちらは正義感を持って、それこそ初めの頃は命懸けで診療していたので、そういう心ない言葉を使う患者さんには本当にがっかりしてしまいます(でも、言っているご本人は、思ったことを素直に声に出して言っているだけなのでしょうかねぇ…)。

 「ウイルスは高熱では生きていけないので、人間はウイルスが入り込むと熱を上げてウイルスと戦うので、簡単に熱を下げるとかえって長引くので、熱を下げれば良いとか、そんな単純なものではありませんから。」と言って、込み上げる怒りを抑えながら診察をしましたが、こういう自分の事しか考えられない人が増えていくのだとしたら、私の正義感は一体なんなのでしょうか? ┐(‘~`;)┌

 患者さんが医者を育てるということもあるのですから、そういう言動で未来を背負う若い医師達の正義感や使命感が薄れてしまうから、あまりがっかりさせないでちょうだいな。

 今の若い人達には、もっとたくさん涙して苦労して、人の痛みの分かる人に育って欲しいけど、、これって老害? (ToT)