やりたい制度にはニンジンぶら下げて…
介護保険の主治医意見書、この書類、忙しいのにどんどんどんどんやってきて…。
でも、この書類の書き方次第でその人の介護度が決まるわけで、介護度を決めるということは、その方の介護生活そのものを決めることに繋がるわけで、とても責任重大な仕事…。
その他にも、訪問看護指示書、介護職員等喀痰吸引等指示書(ヘルパーさんが痰の吸引等の業務が出来るような同意書)、障害や生活保護関係、マッサージ同意書、他の病院へ紹介する際の紹介状、そして患者さんに求められればお書きする診断書、傷病手当関係の書類等々、内科医には書類仕事が山ほどあるわけなのですが、それに加えてこの6月から出来た、外来で高血圧、糖尿病、脂質異常症の方一人一人にお書きする生活習慣病の療養計画書という制度、、。
この療養計画書という制度のおかげで、当てはまる疾患の方に、まずは制度のご説明をして、身長や体重を測って、書類の準備をして、診察時に実際に書類に記載して、、。患者さんお一人お一人にかかる時間がどっと増えて、お一人お一人にかかる時間が増えれば、待合室での待ち時間が増えて、大塚内科ドットコム(どっと混む)!←最近、私のギャグは説明がないと分からないと良く言われるので。_(^^;)ゞ
それでも、知らない間に巧みに減らされている部分がたくさんあって、これまでず~っと報酬が減らされ続けているという現実。
患者さんが増えていて、仕事の手間も増えているのに報酬が減るというこの素晴らしい惑星の医師という仕事…。
かと思えば、マイナ保険証を導入してくれたら、その人数に従って医療機関におこづかいをあげよう!という人をバカにした制度が出来て、それがあまりにもすすまないので、最近そのおこづかいを増やしたというニュース。
国民がご自分の判断で「ノー!」と判断しているマイナ保険証を、なんで我々が勧めなくてはいけないのだ?そして、なぜそんなに急ぐのだろう?
ずっと収入を減らしておいて、やりたい制度がある時だけおこづかいをくれてやるみたいな、、この国のお偉いさん達は、医者という仕事をバカにしているのだろうか?ただのバカなのだろうか …(ノ゜ー゜)ノ