災害現場に赴く…
昨夜は医師会の災害対策委員会でした。
独立行政法人機構(旧国立)相模原病院から、能登半島にDMAT(災害派遣医療チーム)として5日間派遣された先生のお話を聞くことが出来ました。
出発前の食事の時、「これが最後の唐揚げになるかも…。」と思って出発したそうです。(ToT)
金沢まではもう普通の暮らしが出来ているそうで、そこから半島を北上するにつれて道路も悪くなって、目的地の輪島に到達するだけでも一苦労だったそうです。
輪島では、道路もひび割れだらけ、土砂崩れもあちこち、電柱は倒れていて電線をくぐらないと進めないような感じで、上下水道も壊滅的で、輪島の朝市のあたりは、まるで空爆を受けたようだったそうです。
発災から二週間経ってからの派遣だったので、避難所の状態は物資も行き渡っていて落ち着いていて、任務は診察とお薬の処方だったそうです。
大変だったのは、精神的に病んでいる方がいて、発災後二週間くらい経つとそういう方のケアが必要になるのですね…φ(..)
今、相模原で震災などの災害が起きたら近くの小学校を救護所として利用するのですが、市民にアンケートを取ると、いざ災害が起きて怪我をしたりしたら「病院やクリニックに向かう!」という回答がほとんどだそうで、近くの小学校が救護所となって近隣の医者がそこに行って診察をすることになっている現状を知らない人がほとんどだったそうです。
医者も昔と違ってテナントを借りて営んでいる先生が多いので、夜間の災害などでは駆けつけられない先生が増えてきていて、小学校での救護所の設置ということ自体、考え直す時期に来ているのかも知れませんね。
いずれにしても、いつ関東で震災が起きてもおかしくないので、自分で3日、出来れば1週間持ちこたえられる備えをするようにしましょう!
命をかけて災害現場に赴くドクターの話…心に沁みました。(ToT)