使命感を持って…
昨日、施設入所中のご高齢の女性がご家族に連れられて来院。
4日前から微熱と咳が続いていて、酸素も低下していると。
施設には契約している訪問医がいるはずなので、「訪問のお医者さんに診てもらわなかったのですか?」と聞くと、「コロナとかインフルエンザの検査は出来ない、レントゲンも撮れない。」と言われ、痰を切る薬だけ処方されたと。
施設の方が心配して、「きちんと病院で診てもらって下さい!」とご家族に奨めて下さって、私にあてて丁寧に経過を書いて下さった手紙も持たせてくれていて(最近の施設の職員さんは、医者なんかよりよっぽど親切だし使命感を持ってやっている方が多いです!)。
レントゲンもなにも、私が聴診器で聞いてすぐに分かるくらいの肺炎で、結局、即、肺炎で入院の手配をして、、。
施設と契約している先生は、普段、訪問診療専門のクリニックを営んでいる所が多いのですが、今回の先生もあちこちに素敵な謳い文句を看板に掲げている所でして…。
たくさんの施設と契約していて、患者さんをたくさん抱えて大変なのは分かりますけど、ここぞという時に役に立たないのでは存在している意味がないですよね。
色々な施設があって、綺麗な謳い文句で誘っていますけど、契約している医療機関がどこなのか、そこの医療機関の先生の評判はどうなのか、そこまで調べないといけないご時世なのがとても悲しいですけど、使命感を持ってやっている訪問診療医ばかりではない事は事実なのかなぁ…(ToT)