医者の言葉の重みは…

 今は、コロナは一週間で2~3人、インフルエンザは発熱の方を調べて陽性と出る陽性率が、5割を切るくらいにまで減ってきています。

 熱が出だからといってすぐにご来院される方がかなりいらっしゃるのですが、コロナもインフルエンザも、熱が出てから半日以上経たないと検査しても出ません。

 そのようにご説明して一度お帰りいただいたら、他のクリニックに行ってしまった方も少なからずいらっしゃいます。(@_@)

 別に意地悪して検査をしないわけではなく、鼻から綿棒を入れられる辛さを考えたら、出来るだけ負担がないように、そして、確実に診断して差し上げたいだけなのですけどね(患者さんの事を考えずに、なんでもかんでも検査した方が経営的には良いのですから)。

 結果を急ぐ方に、「昔はインフルエンザも寝て治したのですよ。」とか、「熱で死ぬことはない、熱が高い時はウイルスを増やさないという身体の防御反応なのですから。」とか、丁寧にご説明するのですが、「それでも良いから検査して!」という方もいて当然陰性と出る訳ですけれども、その結果を職場に報告して、解熱剤を飲んで仕事に行ってしまうという暴挙に出る方も…┐(-。-;)┌

 そういえば、健康診断の前だけコレステロールの薬を取りに来られる方もいたなぁ。

 ご自分のため、そして人にうつさないため…そんな風に普通に考えて欲しいのですが、冷静に考えずに、結果だけを急ぐ方がすごく増えている気がします。

 何でも検査が出来て便利な世の中になるのは結構なのですが、きちんと順番を経ないと正解が得られないのは世の常ですからねぇ。

 画像はネットの拾い物ですが、医者の言葉の重みも、昔と比べたらずいぶんと変わったのかなぁ。(ToT)

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