そこに愛はあるんか?

 最近は、コマーシャルなどで、瞬間最高視聴率29.8%のあのドラマ「JIN」の仁先生を使って「オンラインで診療、お薬はお届け!」なんて感じで、自宅にいながら診察を受けられて、薬まで自宅に配達してくれるという会社が出てきて…。

 コロナ禍に乗じて普及しつつあるオンライン診療、ネットで問診をして、カメラを使っての視診でなんでも出来るようになってしまうと、これから先の医療ってどうなっていかのでしょうね。

 そういう会社は恐らく、そういう診療の仕方に同意してくれるクリニックや薬局を募って、今後は全国展開していきたいのでしょうけれども、私のようなどっぷり昭和の医者にとって、目を見て話を聞いて、聴診器で聴診して、身体に触れてしっかりと診察しないと、医者の仕事として納得出来ないので、コロナ等の感染症でのオンライン診療のニーズは分かりますけど、なんかついていけない…というか、ついていきたくないなぁ。

 在宅訪問診療も、「夜間や休日の訪問診療は請け負います!」なんていううたい文句でチェーン展開している往診専門の会社も出てきているし、、。

 便利が増えるのは構いませんけど、医療が出前になってしまう感じで、「そこに愛はあるんか?」という印象。(^_^;)

 まあ、その便利なシステムについていかなくて、おまんまが食えなくなったら、昭和のおじちゃんはあっさり引退しますけど、コロナがもたらす様々なコロナ後の世界…。

 未来の子供達にとって、便利だけでなく、心から有益なものにしないといかん。

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