現場のモチベーションが…(ToT)

 血圧や糖尿病、高脂血症などの慢性疾患を持つ患者さんに、2~3ヶ月分のお薬を出して、あまり病院に来ないでも良いようにしたら、今月に入ってからうちはがらがら…(ToT)

 発熱の方が来ても密にならずに安心して診察出来るのは良いことですが、毎月会えている患者さんに会えないのは寂しいものですねぇ。

 患者さんがいらっしゃる回数が減れば当然収入も減るわけでして、、コロナ対策=減収になるわけですが、一生懸命頑張っていると国から補助が出るラインまでは減収しないので、補助金は一切いただけず…。

 国の政策って本当に上手いと思いますよね。頑張っている人ほど、微妙に貰えない。めっちゃサボってしまった方が減収の幅が多くなってしっかりと補助金が貰えたり…。

 発熱外来の依頼が来たのですが、「せっかく枠を設けて下さったのですから、その受付時間内に発熱の方が来なかったら、その分補償しますよ。」という仕組み。

 うちのように一生懸命診ていると、当然枠を越えて診ることになるので一切いただけず。発熱者の診療の依頼は断っても良いので、ひたすら断っていると、その分「来なかった」という事になり補償金がいただけるという摩訶不思議な政策…。普通、発熱患者さんを診たら、診た分だけご褒美をくれるものでしょうに…(ToT)

 官僚に頭が良い方が多いのは素晴らしいことなのですが、現場のモチベーションが上がるような政策を全く考えていただけていないから本当にヤバい。(というか詐欺ぎりぎりの政策を考える天才揃い!)

 クリニックですらあっぷあっぷなのですから、たくさんの職員を抱える病院の経営は、想像するだけでも恐ろしいですなぁ…。

 この国は、献金する職種にしか手厚くないのか?(まあお金が必要な政治の仕組み上そうなるのでしょうけど。)

 このまま現場の献身的な努力や救いたいという気持ちに頼っていて、ベッドだけ増やせばいいみたいなやり方をしていたら、本当に最悪の冬を迎えることになります…。

 安倍さんの逮捕なんてどうでもいいから、医療現場のモチベーションが上がるような政策を…!

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