勘違いでしたか…
「37.5℃以上が4日間以上続いて、咳や呼吸苦があったらPCR検査の適応」というのを指標にずっと現場で守ってきたのですが、勘違いだったのですねぇ。
新しい指標として…
☆ 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合
☆ 重症化しやすい方で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
(高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)等の基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方)
☆ 上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
上記となると、当てはまる方がかなり…というか、風邪っぽい人、だるい人全部じゃね?
「ワイドショーを見ていたら私も息苦しいと思えてきて、PCR検査して欲しい!」なんていうおばちゃま達がたくさんいらっしゃるのに、現場はすっごい困るのですけど、これでいくのですね…(´・ω・`; )
お上としては色々言われて困っちゃったから、「現場の医師の判断に委ねますのでよろしくっ!」って感じで、全ての責任を現場の我々に丸投げしてきた印象です。
ここ三ヶ月くらい診てきて、コロナなのかそうでないのか、重症化するタイプなのかそうでないのか、私くらいの医者ともなるとハッキリ分かるので、検査する人の選択はおまかせ下さい!…なんて言える医者はいないし。
「怪しければ現場の判断でPCR検査して構わない」という捉え方でいくしかないのでしょうけれども、検査体制の強化が(相模原市では)まだ進んでいないのが現状かと思いますし、検査を増やすリスクもあるし、日本は独自のやり方でここまで上手くやってきているに、今さらの方針転換はよろしくないなぁ。
これこそ「勘違いでした。」って言って欲しい…(´-ω-`)